ストレスと風邪

こんにちは。
山形県鶴岡市の「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

よく、
「ストレスのせいで免疫力が下がった」
とか聞きませんか?
経験的に感じてる方は多いと思います。

私も「平日はワンオペ家事育児・パート・PTA」
の3本柱をがんばっていた数年前、
「息子が幼稚園でもらってきた風邪を
毎回律儀にもらい、そのたびに発熱」
これを月イチペースでやらかしてました。

風邪はだいたい悪寒から始まりますね。

11/5のブログで
好中球=交感神経
リンパ球=副交感神経

と説明しました。

体の痛みや精神的ストレスなどがあると、
交感神経が刺激されるのでしたね。
この時、アドレナリン、ノルアドレナリンという
神経伝達物質が作られ、
体はストレスから身を守るために
防御態勢をとります。

白血球の一種「好中球」の細胞膜には、
アドレナリン、ノルアドレナリンを感知するための
専用窓口があります。
この窓口を「受容体、レセプター」と呼びます。

アドレナリンは細胞の中に入れないから、レセプターをこの絵で例えるのはあながち悪くないと思う

受容体でアドレナリン、ノルアドレナリンを感知すると、
好中球は活性化します。
好中球そのものの数も増えます。
だから
好中球=交感神経
なのです。

ところで、
交感神経が優位になると、
他にもホルモンが作られます。
副腎皮質で作られる「コルチゾール」です。

この絵はビタミンCに続いて2度目の登場

コルチゾールの主な仕事は、
エネルギー代謝の調整です。
ストレスでエネルギーをたくさん使う場面でも、
脳へのエネルギー供給をキープするように働きます。
他にも、炎症を抑える、免疫力を抑制する
という役割があります。

「免疫力を抑制する」
これをよく聞く言葉に置き換えると、
「免疫力が落ちる」
ウイルスなどの感染症=風邪にかかりやすくなる
というわけです。

また、
交感神経が優位になると、
リンパ球がリンパ節にとどまる
という現象があるそうです。
リンパ球が血管に出られない、という意味です。
こうなると、リンパ球の血管内パトロールの回数が減ります。
パトカーはあるのに、道路に出られない感じです。
血中のウイルスを退治する仕組みが
一つ減ってしまいますね。

体の仕組みは複雑で、
まだまだわからないことだらけです。
ですので、
これらは「風邪をひきやすくなる原因の一部」です。

今回、
「アドレナリンが増えると好中球が増える」
理由を書きたかったんですが、
どうにも見つけられませんでした。
(だから金曜にアップできなかった)
カテコラミン(アドレナリンなど)を浴びた骨細胞が
造血幹細胞(白血球や赤血球のもと)に影響を与える

というところまでは見つけられたのですが。

腎臓を鍛えると赤血球が増える
という、
「一見かかわりのなさそうな場所同士でも、
実は深く関係している」話もあるので、
アドレナリンと好中球の間にも
思いもよらない所と関連があるのかもしれないな
と思ったのでした。

【今日のまとめ】
ストレス過多→交感神経優位になると、
①コルチゾール増産→免疫力低下
②血管内のリンパ球減少
→風邪をひきやすい