糖質制限と夜の眠り
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2020.11.18
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
先日、施術後のおしゃべりで
「太りたくないので、
夕食のご飯を抜いている」
とおっしゃるお客様がいました。
私が
「夜中に目が覚める回数、
増えてませんか?」と尋ねたところ、
「増えてる」と。
お通じの回数や内容も減ってるそうで、
話しているうちに、
何か思う所があったようでした。
自己流や、ダイエットコーチの指導で、
糖質制限をしている皆さんに質問です。
最近、
悪夢を見たり、
夜中に目が覚めるなど、
眠りが浅くなってませんか?
一緒に寝てる人に
「歯ぎしりしてる」
って言われませんか?
一晩寝てるはずなのに、
朝起きると疲れてませんか?
そして年単位で糖質制限を続けている方、
糖質抜いてるのに、体重が増えてませんか?
これらの質問がピンとこない方は、
糖質制限という食事法が体に合ってる
のだと思います。
問題は、心当たりのある人です。
炭水化物の仕事
炭水化物は、
ごはん、小麦などの主食、
イモ、根菜、果物、砂糖などに含まれます。

私たちが食べた炭水化物は、
腸管で消化・吸収され、
肝臓に運ばれます。
それから、血液中に
「ブドウ糖(グルコース)」
として取り込まれます。
血液中のブドウ糖を「血糖」と呼び、
その数値が「血糖値」です。
ブドウ糖は血液に乗って全身に運ばれ、
エネルギー源として使われます。
血糖値の正常範囲は70-140mg/dlで、
70mg/dl以下は「低血糖」。
これは、車で例えたらガス欠状態です。

ブドウ糖の分子式はC6H12O6
エネルギーとして燃焼した後は、
二酸化炭素と水に分解されます。
毒素や老廃物を出さない炭水化物は、
「体に負担をかけないクリーンエネルギー」
です。
余ったブドウ糖は、
「グリコーゲン」に変換され、
肝臓や筋肉で貯蔵されます。

食事由来のブドウ糖は、
食後2-3時間で使い切ってしまいます。
低血糖はガス欠、生命の危機なので、
体には血糖値を維持するシステムがあります。
血糖値を維持する方法
①まず始めにグリコーゲンが分解され、
ブドウ糖に戻ります。
貯金を切り崩すイメージです。
このグリコーゲン、
ストレスやエネルギー消耗、
もともとのグリコーゲンの貯蔵量が少ないと、
すぐに枯渇します。
②グリコーゲンを使い切ると、
「糖新生」が始まります。
たんぱく質や脂肪からブドウ糖を合成して、
血糖値を維持します。
ダイエットで糖質制限を推す人は、
ここをアピールするんですね。
「体が糖新生するから、
わざわざ炭水化物を採らなくていいんです。
脂肪も燃焼できるし一石二鳥」と。
糖質制限で夜中に目が覚める理由
一見すると便利そうな「糖新生」
実は、得意な人と苦手な人がいます。
糖新生には「コルチゾール」
というホルモンが必要です。
ストレスがあったり、疲れすぎている人は、
このコルチゾールを作れていない場合があります。
すると、
「血糖を維持するのに必要な糖新生」
ができなくなります。
これが低血糖です。
血糖値が下がると、
脳がそれを感知して、
「ノルアドレナリン」を分泌します。
ノルアドレナリンは、
自律神経の「交感神経」を優位にします。
交感神経は「闘争と逃走」でしたね。
体を戦闘モードにするんです。
もし寝ているときに、
ノルアドレナリンが分泌されたら。
本来休むべき夜間に
興奮状態になってしまうので、
寝つきが悪くなるし、
寝たところで眠りは浅いし、
悪夢を見るし、
筋肉は収縮、血圧は上昇、
体は緊張状態になります。
これじゃあ寝ても疲れが取れませんね。
「糖質制限でなんだか調子が悪い」
という人は、
「体に必要な糖質」
まで削っているかもしれません。
こういう話を聞いて
「じゃあ食べていいんだ!」
って爆食に走る人がいます。

あと、
「ご飯の代わりに、
お菓子を食べればいいじゃない」とか。
私が言いたいのは、
そういうことじゃないですからね~。