なぜ「冷えは女の大敵」なのか。

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

今週のように最高気温が10度を下回ると、
かなり寒いですね。
いよいよ冬到来、
体の冷えを感じる方も多いと思います。

「冷え」は
必要な体温を作れない状態

と言えると思います。

体温を維持するのに
体が必要とするものって
なんでしょうか?

腹巻? それともショウガ?

これを知ると、
「なぜ冷え性になるのか?」
「冷え性と言えば女性」
「冷えは女の大敵」
の理由が見えてきます。

ショウガも悪くないけど

まず、
体温はどうやって作られるのか。

熱産生の仕組み その1:褐色脂肪細胞

体の熱を作る細胞は
褐色脂肪
と言います。

交感神経が緊張すると、
神経細胞や副腎で
ノルアドレナリンが作られます。
このノルアドレナリンが
褐色脂肪細胞にくっつくと、
細胞の中にある
ミトコンドリア
で熱が作られます。

褐色脂肪細胞には
鉄とミトコンドリア
が多く含まれます。

分子栄養学で
鉄とミトコンドリアが多い細胞
といえば、肝臓と心臓です。

スーパーの精肉コーナーを
思い出してみてください。
鶏もも肉に比べて
レバーやハツって
肉の色が濃いですよね。

レバーは肝臓、
ハツは心臓ですね。
あの色は鉄の色なんです。

レバ串の赤は、鉄の赤

褐色脂肪細胞も
鉄を多く含むので、
「褐色=茶色」なのです。

ちなみにミトコンドリア単体も
鉄が多いので、
褐色なのだそうです。

分子栄養学的に考えると、
〇鉄不足=貧血
〇ミトコンドリアを動かす栄養素の不足
(ビタミンB群、鉄、
コエンザイムQ10など)

により、
褐色脂肪細胞がうまく働かない
=必
要な熱を作れない
と想像できます。

巷でよく言われる
「貧血=冷え性」は
ここから来てるんだと思います。

また、褐色脂肪細胞は
赤ちゃんや冬眠する動物に多く、
年齢とともに減少します。

熱産生の仕組み その2:筋肉

寒いと体がガタガタ震えますね。
あれは強制的に筋肉を動かして
熱を作って
いるんです。

運動不足、イコール
筋肉を動かす機会が少ないと
筋肉が熱を作る機会も減ります。

最近は、筋肉そのものも
褐色脂肪細胞のように熱を産生する

というのがわかってきました。

女性が筋トレをしても
あんまりムキムキにはなりませんよね。
男性に比べて筋肉がつきにくい。
ということは、
女性は筋肉で熱を作る力が
弱い
んですね。

熱産生の仕組み その3:食事

食事の後って、
体が温まりますね。
この現象は、
食事が温かかっただけでなく、
食べた栄養の一部が
熱として消費される
からです。
これを
食事誘発性熱産生
と言います。

厚生労働省のサイトによると
>食事誘発性熱産生で
>どれくらいエネルギーを消費するかは
>栄養素の種類によって異なります。

>たんぱく質のみを摂取したときは
>摂取エネルギーの約30%
>糖質のみの場合は約6%
>脂質のみの場合は約4%

とのことなので、
糖質に頼りすぎる食事だと、
熱産生の効率が落ちます。

「おやつ食べたから、
夕飯パスしようっと」
みたいな食生活は
冷えのもとです。

美味しいけどね

まとめると、

①鉄、B群、CoQ10などの不足で
褐色脂肪細胞の熱産生が低下

②筋力不足、運動不足で
筋肉の熱産生が低下

③糖質に偏りすぎる食事で、
食事由来の熱産生が低下

これらの理由で、
体温を維持できない=冷えやすい
一度冷えると元に戻すのも大変
となるわけです。

女性は生理や出産があるので、
鉄不足、たんぱく質不足
簡単になりやすいです。
 (↑ここ、ものすごく重要)

冷え性で困ってる方は、
鉄やB群、たんぱく質の多い食事
取り入れてみてください。

以上、
「冷えは女の大敵」
一つ目の理由でした。

続きでは、冷えが
メンタルにもダメージを与える

という話をします。