冷えとメンタル
ブログ
2020.12.07
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
前回の続きです。
体が冷えると、
どんよりとした気持ちになる方、
いらっしゃいませんか。
あとは「また冷えたー!(><)」って
イライラしたり。
それはなぜか? を考えます。
以前書いた血糖値の話
を先に読んでおくと、
理解しやすいかもしれません。
前回のブログの中盤あたりで、
体が冷えを感知すると、
筋肉が緊張して熱を産生する
という話をしました。
筋肉が緊張すると、
自律神経では
交感神経が優位になります。
交感神経=ストレスなので、
体はストレスに対応するために
副腎からコルチゾールを放出します。
コルチゾールの主な仕事は
エネルギー代謝の調整です。
肝臓に貯めていた
肝グリコーゲンを分解→
グルコースにします。
血管に放出されたグルコースは、
体のあちこちで回収されて、
エネルギーとして使われます。

肝グリコーゲンは
肝臓にいくらでも貯められるものではなく、
成人男性で100-120グラムです。
肝グリコーゲン→グルコースは、
銀行に預けてたお金を引き出して、
財布に入れて使う感じ。
肝グリコーゲンを使い切ると、
体のたんぱく質=筋肉や、
脂肪を分解してグルコースを作るのですが、
この作業が苦手な人がいます。
すると、血糖値が下がる
低血糖状態になります。
低血糖になると、
体がアドレナリンやノルアドレナリンを
分泌するんでしたね。
重度の低血糖だと
昏睡やけいれんが有名です。
その手前、
低血糖に片足突っ込んでる状態だと、
イライラ、そわそわ、くよくよ
のような感情的興奮が起こります。
あとはものすごく眠くなったり。
昔のことを思い出して、
ひどく落ち込んだり、
怒りがぶり返すのも、
実はこのタイミングと
関係が大きいかもしれませんよ。
(と、研究会でのホットな話題を
さりげなくぶっこんでみる)
まとめると、
体が冷える
↓
筋肉が緊張
↓
交感神経優位
↓
コルチゾール放出
↓
肝グリコーゲンを分解
↓
肝グリコーゲンが切れた後に低血糖
↓
アドレナリン、ノルアドレナリン分泌
↓
イライラ、そわそわ、くよくよ
体の冷えが心に悪影響を与えるって、
なんとなくイメージしていただけましたか?
ストレスなどで
交感神経が優位になると、
アドレナリンやノルアドレナリンを
出してしまうわけですが、
寒さもトリガー(引き金、きっかけ)になりうる
という話でした。
こんな状態を繰り返していたら、
メンタルに良くないし、
体の疲れも蓄積してしまいますね。
血糖コントロール=糖尿病
ってイメージありますが、
実はメンタル安定のためにも
とてもとても大切です。
前回のブログで、
栄養面からの冷え対策として
「鉄、B群、たんぱく質を意識」
「糖質に頼りすぎない」
と紹介しました。
それだけでなく、
血糖コントロールのために
☆3食きちんと食べる
人によっては
☆補食(おやつ)も食べる
のも大切です。
ちなみに、
のびやかの食事カウンセリングでは、
食事や補食で何を食べたらいいの?
という質問の他に
食べ方や食べるタイミングについても、
相談に乗ることができます。
ケチらずにここで書けよって思う方、
いらっしゃると思うんですが(笑)、
食生活だけでなく、
運動とか生活環境によっても、
アドバイスの中身は変わるんで、
ズバッとここでは書けないです。
(私のカウンセリングを
受けたことある人なら
わかってくれると思う)
話が栄養にそれましたが(笑)、
栄養は体の内側からの対策ですね。
穏やかな心身のために、
外側も、
「冷やさない」「寒くない」ではなく、
さらに一段階先の
「あたたかい」
環境を作ってあげようね、
という話でした。