油の種類と細胞膜の柔軟性
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2020.12.15
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
真冬並みの寒さですね。
あっためてますかー?
今日は分子栄養学を知るための
「細胞」のお話です。
私たちは中学校の理科で
細胞について習いました。
その時、こんな感じで習ったはずです。

動物は
細胞膜(さいぼうまく)
というやわらかい膜で覆われてて、
植物は細胞膜のまわりに
細胞壁(さいぼうへき)
という固い組織がある。
だから植物は固い。
あと、動物も植物も、細胞の中は
細胞液
で満たされていて、核がある。
(思い出しました?)
細胞の内と外を隔てるのが、
細胞膜ですね。
細胞膜を拡大すると、このように、
リン脂質
という分子がきれいに並んでいます。

リン脂質は、
コリン+リン酸+グリセロール
という胴体に
脂肪酸
という足が2本ついています。
リン脂質はみんな同じ方向を向いていて、
それが二層になっていますね。
これを
脂質二重層
と言います。
脂質二重層のすき間に、
たんぱく質があります。これは
細胞の外と中をつなぐトンネル
のようなもの。
ここで栄養素や情報伝達物質の
出し入れをしています。
リン脂質どうしはくっついてなくて、
ゆるーく並んでるだけなので、
このたんぱく質は、リン脂質の海を
自由に動き回ることができます。
これを「流動性」と言います。
たんぱく質のトンネルが
物質をキャッチしやすくするには、
流動性は高い方が良いです。
流動性の高さを決めるのが
脂肪酸の質
です。
脂肪酸は
まっすぐな形のものと、
途中で「く」の字に折れ曲がった形のものと、
両方あります。

NiziUのなわとびダンスみたいな感じ。

「く」の字に折れ曲がった脂肪酸も、
人間の膝のように曲がります。
すると細胞膜がやわらかくなり、
流動性がアップします。
脂肪酸はいわゆる「あぶら」、
折れ曲がった脂肪酸は、
不飽和脂肪酸
と言います。
不飽和脂肪酸で有名なのは、
〇青魚に多いDHA、EPA
〇オリーブオイルに多く含まれる
オレイン酸、リノール酸
あと、
〇最近流行りの
エゴマ油や亜麻仁油に含まれる
αリノレン酸
は、体内でDHA、EPAに変わります。
なんとなく聞き覚えのある
単語が並んでませんか?
そうです、
ちまたで「体に良い」と言われてる油は、
ぜんぶ不飽和脂肪酸なのでした。
「物忘れにDHAサプリ」
とCMでやっていますね。
あれは、
サプリメントで不飽和脂肪酸を摂る
→細胞膜の材料になる
→脳の細胞膜の流動性が上がる
→記憶力改善
を狙ったものです。
・・・と、いつものパターンなら、
ここでEPAやDHAのサプリを
紹介しそうですが、今日はしません。
その理由はまた次回に。