たんぱく質の役割
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2020.12.24
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
突然ですが、
ヒトってなぜ食事をするのでしょう。
生きるためですね。

ヒトは、食べた栄養を使って体を作り、
活動のためのエネルギーを得ます。
こういう生き物を
従属栄養生物(じゅうぞくえいようせいぶつ)
といいます。
動物や菌類がこれに属します。
寄り道すると、反対に植物の光合成のように、
自分で栄養を合成できる生物は
独立栄養生物
と言います。
体を作り、エネルギーを得る栄養素は炭水化物
脂質、そして、たんぱく質。
いわゆる
三大栄養素
ですね。
今日は、たんぱく質の話をします。
たんぱく質の仕事とは?
たんぱく質の主な仕事は
「体をつくる材料になる」
です。
特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム
によると、
体重60kgのヒトの体の栄養組成は
水分 62.6%
たんぱく質 16.4%
脂質 15.3%
無機質(ミネラル) 5.7%
糖質 1%未満
水分の次に多いのが
たんぱく質なんですね。
たんぱく質=筋肉
のイメージが大きいと思いますが、
他にどんなものが浮かびますか?
皮膚、髪の毛、つめ
あたりはパッと出てきそうですね。
他には
血液、内臓、
消化器官や脳神経のホルモン
酵素、消化酵素
(酵素ってなに? と思った方は
これやこれをどうぞ)
たくさんありますね~。
たんぱく質の消化と吸収は?
肉、魚、たまご、大豆製品など
私たちが食べるたんぱく質は、
そのままの形で体の材料になる
というわけではありません。
たんぱく質は
「アミノ酸」という小さな分子が
数珠つなぎになっている
巨大な分子です。
たとえば血液中で
酸素を運ぶヘモグロビン。
これはアミノ酸×574個でできています。
口から摂取したたんぱく質は、
まず歯で物理的に細かくされます。
それから胃と十二指腸を通る間に、
「ペプチド」という形に分解されます。
でもペプチドでも大きすぎて
まだ吸収できません。
ペプチドは小腸でアミノ酸に分解され、
やっと「消化」が完了。
ここで小腸の粘膜を通過して、
ついに体の中に取り込まれます。
これが「吸収」です。
スライドにまとめると、こうなります。

ちなみに、血液検査で
たんぱく質の過不足を推測できる項目は、
「総蛋白TP」や「AST」「ALT」
「尿素窒素BUN」などです。
こういう話を聞いて
(私のように)
「そうか、たんぱく質が大切なんだ!」
と、
長年、栄養補給=糖質メインだった人が、
いきなりプロテインを飲み始めると、
お通じがおかしくなったり、
逆に体調をくずす場合があります。
ものすごく大切な栄養素なのに、
簡単に吸収できない、
それがたんぱく質です。
なんでよ? というのと、
どうすりゃいいのよ?の中身を
次の話にします。