「生物」の定義4つ

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

新しい年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。

分子栄養学の元となる、
「生物学の基礎の基礎」
から始めます。
高校で生物を学んでいた方には
復習となります。

生物の定義4つ

138億年前に宇宙ができて、
46億年前に地球ができて、
40億年前に生物が発生しました。

今の地球にはさまざまな生き物がいて、
豊かな生態系を形成しています。
生物の定義はいろいろありますが、
だいたいはこの4つにまとめられます。

①細胞膜で囲まれた細胞からできている

②遺伝情報をDNAの形で持ち、
自分と同じ情報を持つ個体を
作ることができる

③生命活動にATPを利用している

④体内環境を一定に保つ
仕組み(恒常性)を持っている

DNAはともかく、
ATPは聞きなれない言葉ですね。

ATPは
アデノシン三リン酸
という物質です。

アデノシン(アデニン+リボース)に
リン酸が3つくっついてるので、
アデノシン三リン酸。

これからリン酸が1個取れると、
アデノシン二リン酸になり、
このとき、エネルギーが放出されます。

③生命活動にATPを利用している
は、この
「ATP→ADP+リン酸」
の分解エネルギーを使って
生命活動(代謝)をしてるよ、
という意味です。

代謝は「合成と分解」でしたね。
何だっけ?という方ははこちら

ウイルスは生物ではない

これ、
どっかで聞いたことありませんか?

ウイルスは
〇細胞膜を持ってないし、
〇自力で増殖できるほどの
代謝システムを持ってないし、
〇自分の体内環境を
一定に保つシステムも持っていません。

生物の定義①~④で満たしているのは
「②遺伝情報をDNA(またはRNA)の形で持ち、
自分と同じ情報を持つ個体を
作ることができる」だけ。

なので、ウイルスは生き物ではなくて
「物質」です。

抗生物質は
細菌の代謝経路に作用することで
その細菌を破壊します。

ウイルスには代謝がないので、
残念ながら抗生物質は効きません。

「ウイルス」っていうと、
毎日のように見させられてる
あのウイルスを想像しちゃいますが。

ここでは最後に、私が
「こんなのがいるんだ!」
とビックリしたウイルスを紹介して、
今日のブログは終わりにしますね。

「バクテリオファージ」というウイルスです。高さは約200nm。

生物じゃないのにこんな構造を持つ物質って、
私にはものすごく不思議なんですよね。

これは月に行ったアポロ11号。そっくりさんではないかと。