「生物」の定義4つ
ブログ
2021.01.04
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
新しい年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。
分子栄養学の元となる、
「生物学の基礎の基礎」
から始めます。
高校で生物を学んでいた方には
復習となります。
生物の定義4つ
138億年前に宇宙ができて、
46億年前に地球ができて、
40億年前に生物が発生しました。
今の地球にはさまざまな生き物がいて、
豊かな生態系を形成しています。
生物の定義はいろいろありますが、
だいたいはこの4つにまとめられます。
①細胞膜で囲まれた細胞からできている
②遺伝情報をDNAの形で持ち、
自分と同じ情報を持つ個体を
作ることができる
③生命活動にATPを利用している
④体内環境を一定に保つ
仕組み(恒常性)を持っている
DNAはともかく、
ATPは聞きなれない言葉ですね。
ATPは
アデノシン三リン酸
という物質です。
アデノシン(アデニン+リボース)に
リン酸が3つくっついてるので、
アデノシン三リン酸。
これからリン酸が1個取れると、
アデノシン二リン酸になり、
このとき、エネルギーが放出されます。
③生命活動にATPを利用している
は、この
「ATP→ADP+リン酸」
の分解エネルギーを使って
生命活動(代謝)をしてるよ、
という意味です。
代謝は「合成と分解」でしたね。
何だっけ?という方ははこちら。
ウイルスは生物ではない
これ、
どっかで聞いたことありませんか?
ウイルスは
〇細胞膜を持ってないし、
〇自力で増殖できるほどの
代謝システムを持ってないし、
〇自分の体内環境を
一定に保つシステムも持っていません。
生物の定義①~④で満たしているのは
「②遺伝情報をDNA(またはRNA)の形で持ち、
自分と同じ情報を持つ個体を
作ることができる」だけ。
なので、ウイルスは生き物ではなくて
「物質」です。
抗生物質は
細菌の代謝経路に作用することで
その細菌を破壊します。
ウイルスには代謝がないので、
残念ながら抗生物質は効きません。
「ウイルス」っていうと、
毎日のように見させられてる
あのウイルスを想像しちゃいますが。
ここでは最後に、私が
「こんなのがいるんだ!」
とビックリしたウイルスを紹介して、
今日のブログは終わりにしますね。

生物じゃないのにこんな構造を持つ物質って、
私にはものすごく不思議なんですよね。
