生きるのに必要な「ATP」
ブログ
2021.01.05
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
昨日のブログで
「生物の定義4つ」を紹介しました。
今日はそのうちのひとつ、
生命活動にATPを利用している
について書きます。
ATPは
アデノシン三リン酸
という物質の名前です。
「ATP」の役割
人間でも、大腸菌でも、
すべての生物が
生きる=生命活動を行うには
エネルギーが必要です。
エネルギーにはいろいろ種類があります。
電気エネルギーや、熱エネルギーとか。
生物が使えるエネルギーは1種類、
化学エネルギーだけ
です。
ガソリン車では、
ガソリンが燃えた時の熱エネルギーを
エンジンのピストンで運動エネルギーに変換して、
車を動かしますね。

生物は、
ATPがADPに分解されるときに生まれる
化学エネルギーを、
これらの生命活動に利用します。
生体物質(たんぱく質など)の合成
筋収縮
発光
発熱
発電など

ATPはお金に例えられる
繰り返しになりますが、
ATPをエネルギーとして使う
というのは、
すべての生き物に共通しています。
これは、
「生物=国」
「ATP=お金」に置き換えると、
人間の経済活動に似ています。
おにぎりを買うのも、
電車に乗るのも、
服を買うのも、
全部お金が必要ですよね。
生物が生命活動をするのにも、
いつもATPが必要。
なので、
ATPは「エネルギー通貨」
と呼ばれたりしています。
ATPの特徴
ATPにはお金と違う特徴もあります。
それは
「貯められない」
です。
ADPにリン酸がくっついて、
ATPが合成されると、
1分以内に使われてしまいます。
毎日、毎分、毎秒、
生き物の中では
ATPが作られては使われて、
また作られる・・・
というのを繰り返しています。
人間では、一日あたり、
その人の体重と同じくらいの量の
ATPが作られているそうです!
ATPはどこから来るのか
ATPから得られるエネルギー。
元をたどると「太陽」にたどり着きます。
太陽の光で植物が光合成をして、
二酸化炭素から
糖質と酸素を作ります。

動物が植物を食べ、ATPを合成し、
そのエネルギーで
たんぱく質や脂肪が作られます。
人間は植物や動物を食べ、
それらの栄養を元にATPを作ります。
生命活動の出発点は
太陽の光エネルギーなんですねー。

ふと思ったんですが、
世界各地で、
太陽を神様にしてる宗教って
たくさんあるんですよね。
天照大神は、
日本神話の主神ですし。
「生命活動の出発点は
太陽の光エネルギー」
なんて知らなくても、
直感で選んでたんですね。
昔の人はすごいなあ、と思います。