血液で肝臓の様子がわかる理由

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

今日も
「やさしい分子栄養学」
勉強会の予習です。

分子栄養学を勉強し始めたころ、
ふと疑問に思ったことがありました。

「そもそも、
なんで血液で
肝臓の様子がわかるの?

赤血球や白血球なら、
すぐ理解できるんです。
血液こそが、
彼らの主な職場
なので。

肝臓の酵素なら、
彼らの居場所は
「肝細胞の中」のはず。

答えは「逸脱酵素(いつだつこうそ)」

肝臓の項目
AST
ALT
γ(ガンマ)-GTP

これらはすべて
肝細胞のなかで働く「酵素」です。

細胞は新陳代謝を繰り返して、
新しい細胞と
古い細胞が
どんどん入れ替わります。

細胞に寿命が来ると、
細胞膜が破れます。
すると、
中身が血中に流れます。

核やミトコンドリアと一緒に
酵素も流れ出ます。
これを
「逸脱酵素」
と呼びます。

血液検査で、
逸脱酵素の量を調べると、
間接的に肝臓の様子がわかります。

これが最初の疑問の答えです。

一般的な検診の基準値は、
AST、ALTが
30 U/l以下
(U/lは「ゆにっと・ぱー・りっとる」)

γ-GTPなら、
男性は50 U/l以下
女性は30 U/l以下

肝臓の数値が高い
というのは
「肝細胞が
何らかの理由でたくさんこわれてる」

という意味です。

酒飲みの皆さんを少しビビらせたところで。。。

分子栄養学では、
MCVと同じように
肝臓の数値でも
「栄養の足りてる度」
を推測します。

これは次回に説明します。