こころと栄養③(ポリヴェーガル理論とは何か)
ブログ
2021.02.12
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
前回の続きです。
ポリヴェーガル理論について
いま、私の手元にあるのはこの2冊。

最初に「理論」を買って、
和訳文+会話形式のダブルパンチ
に四苦八苦しているときに、
『「今ここ」神経系エクササイズ』
を購入。
おかげで理解が一気に広まりました。
(でも詳しいツッコミはしないでね)
(補助金を出してくれた商工会、ありがとう)
ポリヴェーガル理論とは
ポリヴェーガル理論は
「哺乳類の自律神経」
について説明しています。
って、わけわかんないですよね。
私たちは自律神経について
このように学びました。
①アクセルの自律神経
=交感神経(闘争、逃走)
②ブレーキの自律神経
=副交感神経(休息、消化)
ポリヴェーガル理論では、
この考え方が少し変わります。
ポリヴェーガル理論では
①交感神経(闘争、逃走)
は同じ。
②副交感神経がふたつに分かれます。
②-1
腹側迷走神経
と、
②-2
背側迷走神経
腹側=ふくそく
背側=はいそく
と読みます。
「自律神経が整っている」5つの状態
1⃣交感神経が穏やかに働いているのは、
風を切って軽やかに走ってる感じ。

2⃣副交感神経の半分、
②-1
腹側迷走神経の役割は、
「表情、声、耳での関わり
(社会交流システム)」

3⃣もう半分の
②-2
背側迷走神経の役割は
「一人でいるときの、リラックスモード」

組み合わせもあります。
4⃣①交感神経
と
②-1腹側迷走神経
が、良い感じで働いてる時は、
子犬同士がじゃれてる感じ。
わちゃわちゃと甘噛みくらいはするけど、
とっくみあい(闘争)にはならない。

5⃣①交感神経
と
②-2背側迷走神経
の場合は、
「人といるときの、親密なリラックス」

これで5つ。
交感神経と、
腹側、背側迷走神経が
バランスよく働いている時は、
健康、成長、回復
のモードです。
「自律神経が乱れている」3つの状態
②-1腹側迷走神経
がうまく働かなかったり、
①交感神経
②-2背側迷走神経
が強すぎると、
いわゆる
「幸せ度が低い、生きづらい」
状態になります。
「今ここ」神経系エクササイズ
によると、
1⃣①交感神経
のスイッチが入りっぱなし。
車で例えるなら
アクセル踏みっぱなし。
ずっと緊張・興奮してるから、
不眠、不安、イライラ、パニック

2⃣①交感神経
と
②-2背側迷走神経
がシーソーのように
激しく入れ替わるのは、
急加速と急ブレーキを繰り返してる状態。
エネルギーを消耗するので、
その結果、
慢性疲労、うつ、無気力になる。

3⃣①交感神経
と
②-2背側迷走神経
が両方とも常にたかぶってる場合は、
ブレーキを踏みながら、
アクセルをふかしてる感じ。
この場合は、
うつなのに不安
便秘と下痢を繰り返す
偏頭痛
慢性疲労
慢性疼痛
繊維筋痛症
自己免疫疾患

「今ここ」神経エクササイズ
では、
○理論のわかりやすい説明
○バランスの乱れを自力で癒す
臓器マッサージ1種
○腹側迷走神経を活性化させる
エクササイズ5種
が紹介されています。
どれも簡単なものばかりなので、
ぜひ試してみてほしいです。
人によっては、
仕組みを理解しただけで
治っちゃう人もいるんじゃないかなー。
私も思い出した時にちょこちょこ試してますよ。
劇的に、ではなく、
ほんのりと、でも確実に
心が落ち着く感じがします。
さっそく
今週のお客さまには、
臓器マッサージを少し取り入れてみました。
緊張していたり、
疲れ気味だったお客様が、
施術後に
「痛みが消えた」
と穏やかな笑顔を見せてくれました。
ポリヴェーガル理論のおかげで、
自律神経への理解と、
その対処法が見つかりそうです。
続きがまだちょっとあるので、
それは次回にします。
(おまけ)興味のある方は、
こちらもぜひ読んでみてください。
「ポリヴェーガル理論」
訳者による紹介です。