貧血と栄養②(鉄を足す前にすべきこと、その1)
ブログ
2021.03.03
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
前回の最後に
鉄欠乏性貧血における
「材料不足をおぎなう方法」
と書きましたが、
ちょっと寄り道します。
テーマは
鉄を足す前にすべきこと
地味ですが、とっても重要です。
鉄不足によるトラブルは
前回のを読んでね。
貧血になる原因は
○そもそも鉄を食べてない
○鉄を吸収できない
○鉄を利用できない
のどれかです。
鉄は、ヒトにとって
絶対に必要なミネラル
です。
でも、体調によっては、
体が鉄の吸収や利用を止めてしまいます。
鉄を吸収、利用できない理由
1.急性、慢性炎症
急性炎症は、
細菌感染ですね。
慢性炎症は
脂肪肝
アトピーや鼻炎などのアレルギー性疾患
自己免疫疾患
胃炎などの消化管炎症
痔
のような、
「炎症が長期間続いてる状態」です。
炎症は「火事」に似ています。
火事が起きてるところに鉄が来ると、
活性酸素が作られて、
細胞がもっとダメージを受けます。
慢性炎症持ちの人が
鉄を大量に摂ると、
症状が悪化する可能性があります。
鉄は体に必須のミネラルだけど、
同時に
細胞にダメージを与える
「諸刃の剣」です。
だから、炎症があると、
体は鉄を使わないように調整します。

具体的には、
ヘプシジン
という物質が肝臓で大量生産されます。
ヘプシジンは
体内での鉄利用や吸収を止めます。
炎症の有無は、
血液検査の「CRP」で推測します。
炎症がある人は、
「貧血だから」と鉄を足す前に
炎症をきちんと治しましょう。
これは私にはできないので、
病院で確認・治療してください。
参考にした論文はこちら↓
鉄と炎症
(日本語の論文。
右側の「PDFをダウンロード」で読めます)
また長くなったので、続きは次回に。