便秘対策の栄養①

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

頑固な便秘に悩まれているお客さん、
多いです。

便秘は
「お腹をうまく動かせない状態」
と考えます。

ここで何度か書いているように、
交感神経はお腹の動きを止めます。
「闘争、逃走の神経」だからです。

戦ってる最中に便意をもよおしたら、
困りますよね?
狩猟時代だったら生命の危機です。

ストレスや生活習慣、
思考の習慣で
交感神経アゲアゲの中、
「出なくてイライラ」は、
さらに交感神経を刺激するので、
もっとお腹が動かなくなる。

悪循環、負のスパイラルです。

「長年の悪循環を、
1回の整体でなんとかしてもらおう」
というのは、
少なくとも私にはちょっと難しい話です。

なので、お客さんには
栄養を使った便秘対策を勧めています。

便秘対策その1:マグネシウム(にがり)

国立研究開発法人 国立健康・栄養研究所
によると、
日本人の平均マグネシウム摂取量は、
だいたい250mg

厚生労働省によるマグネシウムの推奨量
一日300-350mgくらい。

栄養療法のドクターには
「1日500mg
と言う方もいるので、いずれにせよ、
足りてない人がほとんどだと思われます。

どんなマグネシウムがいいの?

マグネシウム、といっても、
単体ではなく化合物の形が多いです。

便秘の時に
病院で処方されるマグネシウムは
酸化マグネシウム。

酸化マグネシウムは、
体内に吸収されにくい形態です。
これだと出るは出るけど、
「マグネシウムの補給」にはならないです。

かわりに勧めてるのが「にがり」です。

「塩化マグネシウム」なので、
酸化マグネシウムよりは吸収率が高い。
便秘対策にもなるし、
マグネシウム補給にもなる。
一石二鳥です。

スーパーで売ってるので、手軽に試せます。

たとえば、こぴあで売られてるにがりは
小さじ1杯(5cc)に、
マグネシウムが47.5mg含まれます。

ご飯を炊くときや、お味噌汁に
最初は一滴から。
慣れたら数滴。
その都度マグネシウムを補給できます。

厚労省の資料にもあるように
「マグネシウム過剰摂取の症状は下痢」
なので、
「下痢にならない程度なら足せる」
とも言えます。

適量は人によって変わります。
探してみてください。

あと、
にがりで気になるのは塩分でしょうか。
塩分を控えてる方は、
調味料を減らして調整しましょう。

上の厚労省の資料によると、

>サプリメント等、通常の食品以外からの
>摂取量の耐容上限量を、成人の場合 350 mg/日、
>小児では 5 mg/kg 体重/日とした。

とあります。
「サプリメントの上限は、
大人では350mg以上/日、
小児では5 mg/kg 体重/日にしてね」
という意味です。

私の持ってるにがりは
100mlあたり、マグネシウムは950mgなので、
100:950=x:350
x=100*350/950≒36.8ml
大さじ2杯+小さじ1杯
程度に留めましょう。
ということになります。

「にがりを上限まで摂ってみたけど、
まだすっきりしない」
という方には、
追加で試せる方法があります。

長くなったので、
次回に続きます。