ビタミンCのいろんな仕事②
ブログ
2021.04.30
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
以前、ビタミンCの仕事として
以下の点を挙げました。
○白血球の遊走性を高める(免疫)
○コラーゲンの合成に関わる(美肌)
○ドーパミンから
ノルアドレナリン、アドレナリンへの合成(ストレス)
「ビタミンCの事典」
という本を読んだので、
改めてビタミンCの仕事について書きます。

この手の本って、
実は「ある商品」を推すための宣伝だったり、
やけにハイテンションや高圧的だったり、
読んでて、(‘A`)ウヘァとHP削られるものが多いんですが、
この本はレビューにもある通り、
中立的で、穏やかに書かれた、
良い本だと思いました。
○抗酸化力(若返り)
ものすごくざっくり言うと、
「酸化」とは
「ある物質に、酸素がついた状態」
です。
金属なら「酸化=さび」です。

「還元」は、酸化の反対。
「物質から酸素を奪うこと」です。
正式には
「酸化=電子が奪われる反応」
「還元=電子を受け取る反応」
ですが、ややこしいので略。
皆さんご存知の通り、
酸素は生命活動に絶対必要なものです。
が、
代謝の途中で勢い余って
ときどき「活性酸素」になります。
聞いたことある名前ですよね。
これは、体内の物質を「酸化」させて、
高エネルギーな物質に変化したものです。
活性酸素は細胞を傷つけます。
ビタミンCは、
還元力の高い(抗酸化)物質なので
活性酸素から酸素を奪い、除去します。
○カルニチンの合成(脂肪燃焼)
お正月ころに、
「三大栄養素(糖・たんぱく質・脂肪)を
エネルギー通貨ATPにすると、
生命活動ができる」
という重たい話をしました。
糖質はノーパスでATPになれますが、
脂肪がATPになる代謝(いわゆる脂肪燃焼)には、
「カルニチン」という物質が要ります。
カルニチンが多く含まれるのは、肉類です。
特に多いのは、
ヤギ、ヒツジ、鹿、牛。
「痩せたきゃ肉食え」
というのはこういう事情です。

脱線しましたが。
カルニチンは外から取り入れるだけでなく、
体内で合成もできます。
リシン、メチオニンというアミノ酸から、
カルニチンを合成するときの酵素(触媒)が
トリメチルリシン水酸化酵素(TMLD)
γーブチロベタイン水酸化酵素(γーBBD)
で、
これらの酵素の補酵素(触媒の助手)が
ビタミンCと鉄
です。
また脱線しますが、
脂肪代謝にCと鉄が必要・・・
ということは、
貧血の人は脂肪燃焼が苦手なはずです。
「痩せたい貧血持ちさん」
にまず必要なのは、
運動や食事制限より、
貧血改善です。
まだまだあるビタミンCの仕事。
長くなったので、続きます。