ビタミンCのいろんな仕事③

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

「ビタミンCの仕事」の続きです。

○コレステロールの代謝

ビタミンC欠乏モルモットに
ビタミンCを与えずにいると、
血中総コレステロールが上昇する

というデータがあります。
1975年の論文です。
コレステロールおよび胆汁酸代謝におけるアスコルビン酸

人間でも、

高コレステロール血症の人に
ビタミンCを投与すると、数値が下がる

という論文があります。
ビタミンC補充は血清低密度リポタンパク質コレステロールおよびトリグリセリドを低下させる:13の無作為化比較試験のメタ分析

先月のブログでも書いたように、
コレステロールにはいろんな役割があります。
コレステロールは、体に必要な物質です。

コレステロールは、低すぎても良くない

コレステロールを胆汁酸にする代謝
に必要な酵素は
コレステロール7αーヒドロキシラーゼ

ビタミンCが
この酵素の活性に関わってるらしいのですが、
どんな作用かはまだ不明、とのこと。

一般的に
「コレステロールの数値が高い」
というと、
☆材料多すぎ(白子とか)
☆遺伝性
あたりが言われますが、
分子栄養学では、
「コレステロールから先への変換(代謝)が
うまくいっていないのかも」

と考えることもあります。

○鉄の吸収を促進(貧血改善)

鉄、と一言で言っても
「2価の鉄」
「3価の鉄」
があります。

吸収率が高いのは2価の鉄です。
ヘム鉄とか。

ビタミンCは、
吸収されにくい3価の鉄を2価に還元して、
吸収しやすくします。

○ビタミンEの再生

ビタミンCと同じく、
ビタミンEも抗酸化力があります。

細胞膜の脂質が酸化されると、
脂質ラジカルになります。

ビタミンEは脂質ラジカルを還元、消去します。

生化学に限らずなんでもそうですが、
「酸化と還元」は同時に起こります。
何かを還元させるとき、
自身は酸化されます。

脂質ラジカルを消去する過程で
酸化型になったビタミンEを
再び還元型ビタミンEにリサイクルするのが
ビタミンC

です。

ちなみに、
Eをリサイクルすると、
今度はCが酸化されます。
これをもう一度還元型ビタミンCにするのが
NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)
で、NADの材料がナイアシンです。
NAD 代謝による老化制御機構

以上、ビタミンCの仕事紹介でした。
美肌、ストレス、免疫、
脂肪やコレステロールといった脂質代謝の手伝い、
鉄の吸収率アップ、
ビタミンEのリサイクル、

たくさんありますねー。