ビタミンB1の仕事
ブログ
2021.05.17
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
今日は、ビタミンB1の役割についてです。
B1の仕事①糖質代謝の補酵素
B1といえば糖質の代謝です。
血液中の血糖(グルコース)は、
細胞でピルビン酸になり、
ミトコンドリアの中に入ります。
以前のブログにも書いたように
「ミトコンドリアはエネルギー工場」
です。
ピルビン酸がアセチルCoA(あせちる・こ・えー)
になると、TCA回路がまわり始めます。
「ピルビン酸→アセチルCoA」の酵素
「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」
の補酵素のひとつ、これがB1。
下図の紫の矢印のとこです。

ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体では、
αリポ酸、B5、B2、B3も補酵素です。
どれかひとつ欠けても代謝は止まるので、
B群は仲間で摂るのが重要。
B1の仕事②TCA回路の補酵素
B1の職場は「TCA回路そのもの」にもあります。
TCA回路の右下、
山手線だと浜松町のあたり?
αケトグルタル酸→スクシニルCoA
では、B1が補酵素です。

糖質代謝、TCA回路のほかに
○核酸(DNA、RNA)の材料
「NADPH」の供給
(ペントースリン酸経路)
○神経伝達への関与
などもあります。
B1が不足すると
糖質代謝ができないし、
TCA回路も回らないしで、
エネルギー不足=疲れやすくなります。
重度のB1不足が脚気(かっけ)。
心不全、末梢神経障害、むくみです。
玄米食から白米食に移行した江戸で
流行したのが有名です。
あとは、明治時代の陸軍でも流行りました。
脚気=江戸患い
と聞くと昔の話っぽく感じますが、
○乳幼児のイオン飲料の飲みすぎ
○糖質、ジャンクフード、アルコールの過剰摂取
など、
B1不足による脚気は、現代でも起こっています。
お医者さんの監修記事はこちら。
Doctors File > 全身の倦怠感の原因と考えられる病気一覧 > 脚気
(リンクは全部カードにしたいんだけど、
やり方わからないんだよな・・・)
甘いものを食べすぎると疲れるのはB1不足かも?
分子栄養学を知らなかった頃のわたしは、
甘いものを一度に食べると、
足が浮腫んだり、すごく疲れていました。
マルチビタミンミネラルを摂り始めてからは、
以前のような浮腫みや疲れは感じなくなったなあ。
今となると、
「B1不足のプチ脚気」だったかもね、と思います。