ビタミンB6=たんぱく質代謝
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2021.06.14
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
糖質代謝→B1
脂質代謝→B2
という話をしてきました。
三大栄養素の残りのひとつ、
たんぱく質
の代謝に必要なのは、ビタミンB6
です。
今日のネタはこれ。
①アミノ基を外してエネルギーにする
肉や魚、たまご、大豆に多く含まれるたんぱく質。
たんぱく質は、胃や小腸の消化器で
アミノ酸という小さい分子に分解されて、
吸収されます。
サイトを作ってもらった業者さんに褒められた
思い出深い回です(笑)
アミノ酸には、
「体をつくる」
「エネルギーを作る」
「脳内伝達物質になる」
などの仕事があります。
エネルギーを作る時は、
アミノ酸のままではいけません。
糖質、脂質にはない、
「アミノ基(NH2-)」がついているからです。
なので、アミノ酸からアミノ基を取る「ひと手間」が必要です。
たとえば、
アミノ酸のひとつ「アスパラギン酸」、
この子からアミノ基を取り外してあげると、
「オキザロ酢酸」。
オキザロ酢酸はTCA回路の駅のひとつ。
アミノ基を取ってあげることで、
エネルギー代謝のサイクルに入れるのです。
この
アスパラギン酸 → オキザロ酢酸
または逆方向の
オキザロ酢酸 → アスパラギン酸
に必要な酵素が
アスパラギン酸アミノ基転移酵素(まんまですねw)
補酵素はビタミンB6です。
(やっとB6が登場)
B6が低いと、アミノ酸をエネルギーにできないので、
〇疲れやすい
〇低血糖になりやすい
結果、
知らず知らずのうちに
手っ取り早く糖質に頼る食生活
を選んでることが多い。
ビタミン不足が、食の好みも変えちゃうんです。
(すごくないですか?)
②神経伝達物質の補酵素
トリプトファン → セロトニン(安定)
ヒスチジン → ヒスタミン(食行動の抑制、記憶)
DOPA → ドーパミン(喜び、快楽)
グルタミン酸(興奮) → GABA(リラックス、会話)
( )内は、作用のごく一部ですが。
これらの反応の補酵素がB6です。
B6が足りないと、右側の物質が作られず、
うつ、慢性疲労につながったり。
「イマイチ楽しくないのに、イライラする」とか。
B6不足は幸福度にも関わってくるわけです。
あと、細かい話は省略しますが、
③エストロゲン代謝(女性ホルモン)
④ホモシステイン(動脈硬化因子)→メチオニンの代謝
にもB6は関わっています。
生理前のエストロゲンの増加とともに、
イライラすること、ありませんか。
もしかしたら、
エストロゲンの代謝にB6をたくさん使われるせいで、
②の神経伝達物質の合成が
止まっちゃってるのかもしれないです。
こういう時は、B6を足してあげると、
生理前のイライラが楽になるかもしれない。
エネルギー代謝にも、
心にも関わってくる重要な栄養素、ビタミンB6。
実は、健康診断の数値から
「ビタミンB6が足りてるか?」
を推測できます。
次回は読み方をお教えします。
健康診断のデータがあると、楽しいかも。