葉酸①DNA合成、造血、そして解毒
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2021.08.24
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
B群の仕事、今日は葉酸です。
ブロッコリーに多いんで、
表紙は野菜サラダ。
葉酸の仕事はいろいろありますが、
今回は3つに絞って紹介します。
DNA合成
葉酸は妊婦さんにとって
聞きなじみのある栄養素かもしれません。
厚生労働省が
胎児の神経管閉鎖障害を防ぐために
妊娠希望または妊娠初期の方は
葉酸を摂りましょう
とアナウンスしているからです。
葉酸は体内でテトラヒドロ葉酸(THF)になります。
THFはプリン体を合成
→プリン体+糖(リボース)でヌクレオシド
→ヌクレオシド+リン酸基でヌクレオチド
→ヌクレオチドが一直線に手をつなぐとDNAやRNA
お腹の中にいる赤ちゃんは、
細胞分裂が活発ですよね。
葉酸不足=材料不足だと、
脳や脊髄の神経管がうまく作れなくなる
というイメージでしょうか。
造血
B12の時にも書きましたが、
赤血球を適正サイズにするのに必要なのが、
B12と葉酸です。
前にも書いたんで、詳しい話は省略。
解毒
メチレーション回路
という代謝系があります。
これは、
尿酸回路
BH4回路(BH4=テトラヒドロビオプテリン)
葉酸回路
メチオニン回路
の4つからできています。
4つの歯車がかみ合って、
全体がぐるぐる回ってるイメージです。
メチレーションでは、
〇アンモニア(有毒)→尿素(無毒)
〇トリプトファン→セロトニン
〇チロシン→ドーパミン
〇SAMe(サムイー、またはサミー)
→クレアチンリン酸(筋肉のエネルギー貯蔵庫)
いろんなモノが作られます。
それから忘れちゃいけないのは
〇ホモシステイン→タウリン、グルタチオン
タウリンというと
「イカ🦑、タコ🐙、カキ」
というイメージですが、
ヒトの体内でも作れるんですよ。
タウリンは
肝臓の働きをうながす作用があります。
肝臓は解毒の臓器です。
余談ですが、
「お酒を飲むときにタウリン」なのは、
肝臓にアルコールを分解してもらうためです。
グルタチオンも、
細胞内の重金属を吸着して、
細胞の外に運び出す役割があります。
メチレーション、
わたしも全部理解してるわけではないので、
詳細は省きますが。
「回路」と呼ぶだけあって、
どこか1か所の代謝がとまると、
全体の代謝が止まってしまいます。
電池を豆電球につなげれば点灯しますが、
途中の配線が切れたら、
灯りは消えますよね。それと一緒です。
メチレーション回路を動かすときに要となるのが
葉酸、超重要物質です。
葉酸はメチレーションを介して、
タウリンやグルタチオンの合成に
間接的に関わっています。
だから「葉酸=解毒」なのです。