ビタミンAはほぼホルモンなので、○○○○はキケン
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2021.09.29
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
以前のビタミンAのつづき。
3年前、
分子栄養学を学び始めるにあたって、
まず「専門用語の壁」にぶち当たりました。
「そもそも、代謝ってなに?」「酵素ってなに?」
代謝とか酵素とか、
テレビでよく聞く単語ですけど、
「厳密な意味」は案外知らないもんだ、
とその時気づきました。
あとは
ATP? TCA 回路??
とか。
全部、このブログでよく出てくる単語です。
高校では生物を取らなかったので、知らなくて当然。
40を過ぎ、別に受験の予定はないけれど、
大学受験の参考書を買いました。
この参考書によると、
ホルモンとは、
動物体内の内分泌腺など
特定の部分で作られる化学物質です。
ホルモンは、血液によって全身に運ばれ、
微量で特定の組織や器官の働きに影響を与えるんだよ。
細胞に入ったホルモンは
「核内受容体」という専用車両に乗って、
細胞の核に入ります。
「ホルモン+核内受容体」はDNAに直接くっついて、
遺伝子のコピー(転写)を制御、
参考書でも言う通り、
「微量で特定の組織や器官の働きに影響を与え」ます。
絵にするとこんな感じ。

厳密には
「段ボールは2個セットで」
とかルールがありますが、
目がまわるんで割愛。
ヒトの核内受容体は48種類で、
「載せるもの」と「目的」によって使い分けられます。
核内受容体スーパーファミリー
というカッコいい名前がついています。
さっき
細胞に入ったホルモンは
「核内受容体」という専用車両に乗って
と書きましたが、
核内受容体が載せるのはホルモンだけではありません。
核内受容体には
「レチノイド受容体」というものがあります。
レチノイド=ビタミンA
なので、ビタミンA専用車両
です。
「ビタミンA+核内受容体」も、
DNAに直接くっつきます。
そして細胞の分化を促進
つまり正常な細胞分裂に関わります。
ホルモンは「体内で作られるもの」
ビタミンは「食べ物から取り入れるもの」
という違いはありますが、
DNAに直接働きかける
という「作用」はまったく同じです。
「ビタミンA=ほとんどホルモン」
と言っていいと思います。
ビタミンAは過剰症に注意
細胞分裂が活発なのは赤ちゃんですね。
あとは細胞の入れ替わりが激しい腸でも、
ビタミンAの需要は高まります。
白血病やガン治療でも、
正常な細胞を増やすために
ビタミンAや、ビタミンAに構造が似ている薬を使います。
DNAという「生命の設計図」に関わるだけあって、
過剰症は失明、奇形など、かなりシビアです。
水溶性のB群やCと大きく違うところです。
「体を栄養で満たしてあげる」のは大切ですが、
Aに関しては自己判断で大量に盛るのはキケン
「適量のビタミンA」が大事です。