若くて痩せてる女性に後遺症が出やすい理由を想像してみた
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2021.10.18
こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。
国立研究開発法人 国立国際医療研究センターが、
コロナ後遺症についてのアンケート結果を公表しました。
新型コロナウイルス感染症罹患後の遷延症状の記述疫学とその出現・遷延リスク因子に関する報告
見出しによると、
〇女性ほど倦怠感、味覚・嗅覚障害、脱毛が出現しやすく、味覚障害が遷延しやすい
〇若年者、やせ型であるほど味覚・嗅覚障害が出現しやすい
以前より、重症化しやすい傾向として
〇高齢者
〇肥満
〇男性
〇基礎疾患
などが挙げられてきました。
ところが後遺症については、
若くて痩せてる女性に多い
とわかったんですね。
理由を想像してみる
私は整体師ですが、
分子栄養学脳でもあるので、
後遺症の項目を眺めて
「亜鉛不足かな?」
と単純に考えました。
まず前提として、
「日本人女性」に多いのは
「鉄欠乏性貧血」です。
詳細は読んでいただくとして。
ヘモグロビンが12未満の女性は
20~40代の若い女性に多いのがわかります(図1)。
ヘモグロビン10以下の重症の方も多い。
話がそれますが、
貧血さんの食生活を伺うと、
もれなくコーヒーやお茶が好きです。
まったく例外なく「好き」「毎日飲む」って言うので、
最初は驚いていましたが、
最近は驚かなくなってきました。
30代がピークなのは、
「初潮からある程度の年月が経過してて、
かつ出産期でもあるため」
と考えられます。
月経も、出産も、出血を伴いますから。
図2の「血清フェリチン値」は、
「隠れ貧血の指標」です。
ヘモグロビンは大丈夫でも、フェリチンが少ない
これが隠れ貧血。
図を見ると、
「40代以下の女性の半数が隠れ貧血~貧血」
だとわかります。
生体で一番多いミネラルは鉄です。
2番目に多いのが亜鉛。
鉄が少ないなら亜鉛だって不足してるっしょ
と考えるのが自然だと思います。
「痩せてる」なら、なおさらです。
たんぱく不足で消化力も落ちてるはずですから。
亜鉛は
「味覚細胞、嗅覚細胞」を作るのに必須ミネラル
で有名です。
「DNA複製ミネラル」でもあります。
要は細胞分裂です。
亜鉛不足
↓
細胞分裂がうまく行かない
↓
赤血球の合成ができない
↓
鉄欠乏性貧血が加速
貧血=酸欠=疲れやすい
の方程式は
界隈の方やここのブログを読んでる方なら
ピンとくると思います。
髪の毛は、
毛根の毛母細胞が
細胞分裂したときにできるたんぱく質
です。
毛根で亜鉛不足になれば、
髪の毛が作れなくなります。

さて、後遺症の
〇倦怠感
〇味覚・嗅覚障害
〇脱毛
が亜鉛不足でなんとなく説明できました。
(抜け毛に関しては、
ホルモンバランスの影響もあるので、
亜鉛不足だけが原因、とは言えないと思いますが)
さらに、
試験管レベルの実験ですが、
亜鉛がウイルスの複製を阻害するそうです。
亜鉛イオンはコロナウイルスとアルテリンウイルスの
RNAポリメラーゼ活性を阻害する(In-vitro=試験管)
元々やせ型で鉄や亜鉛不足だったところに、
コロナで一気に消費量が増え、
体からウイルスはいなくなったけれど、
ミネラル不足が加速
↓
後遺症が出現
そんな想像をしました。
以前、
「ビタミンD不足だとコロナの死亡率が高まる」
という論文を紹介しました。
亜鉛不足も重症化の因子かもしれないですね。
皆さんもご存知の通り、
コロナウイルスにはまだまだ謎が多いです。
今回の内容は、
あくまで私の想像ですけれど、
やはり感染症対策には
マスク、手洗い、うがい
に
栄養
も足したいところです。