腹がたつときの栄養学

こんにちは。
山形県鶴岡市の
「女性とこどもの整体院 のびやか」です。

先日、中1の息子が、
絆創膏を貼られて帰宅しました。

息子が言うには、
「クラスメートと殴りあいをした」
中学生男子、あるあるだな・・・(-_-)と思ってたら
「でももう仲直りした」
と言ったのです。
驚きました。
切り替えが早いなあ、と感心します。

子供の頃、
「大人になると、心も大人になるのかな」
と漠然と思っていました。

凪のように、
慌てず、騒がず、落ち着いて、みたいな。

でも、んなこたあなかった。

生きてる限り、
モヤモヤやイライラする瞬間はあります。
大人になった今も「これはしょうがない」と思ってます。

ただ、そういう感情に長期間振り回されるのが厄介。
なるはやで切り替えられたら、
ダメージが少ないですよね。

怒りを感じたり、ムカッとした瞬間、
ヒトは「攻撃された」と認識して、
ノルアドレナリン、アドレナリンが放出されます。
戦うためのホルモンです。

これが一度放出されると、なかなか消えない。
しばらくドキドキが続いたり、手汗が消えなかったり。
経験あるかと思います。

ノルアドレナリン、アドレナリンの元々の原料は
アミノ酸の一種、チロシンです。

チロシンの語源はギリシャ語の「チーズ」
古い納豆のジャリジャリした感じとか、
たけのこの水煮に混ざってる白い粉、
あれもチロシンです。

話がそれましたが、図にするとこんな感じ。

それぞれの代謝には、
酵素や補酵素が存在します。
酵素の名前は長いので省略。
補酵素はこちら。

不足しがちなのは「鉄、B6」
あたりでしょうか。

逆に過剰が注意なのは「銅」

症例検討会で
「いつもめっちゃイライラしてます」
という方の血液データを見ると、
もれなく「銅が高すぎ、亜鉛が低すぎ」でした。

過剰な銅のおかげで
ドーパミン

ノルアドレナリン
の変換が進んでしまうからイライラする。

イライラを減らすには、相対的に銅を減らしてあげる。
具体的には「亜鉛の補充」です。
個人の感想ですが、
わりと即効性あると思います。

Thorne Research, 亜鉛ピコリン酸、15 mg、60カプセル

縦方向の代謝だけでなく、
別の代謝経路もあります。

ドーパミンはHVA(ホモバニリン酸)
ノルアドレナリンとアドレナリンは
VMA(バニリルマンデル酸)

HVAとVMAは神経に影響を与えない物質です。
こちらの経路の流れを良くすれば、
過剰な脳内伝達物質を、
適宜、処理することができる。

酵素は
COMT(コムト、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)
MAO(マオ、モノアミンオキシダーゼ)

補酵素は
COMT→SAMe、マグネシウム
MAO→FAD(B2)、NAD(ナイアシン)、B1、SAMe

作ってしまったアドレナリンを、
すみやかに不活性化するにも栄養が必要だよ、
という話でした。