PMSと栄養②

前回はミネラル(鉄、亜鉛、カリウム)と
PMSについての話でした。
今日はビタミンDとB6について紹介します。

ビタミンD

The Association Between Vitamin D and Premenstrual Syndrome: A Systematic Review and Meta-Analysis of Current Literature
「ビタミンDとPMSの関係について」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31074708/

「Systematic Review and Meta-Analysis」とは、
「過去の論文をまとめて分析した論文」です。
こんな文章がありました。

Although no significant association between serum 25(OH)D and PMS  was indicated in observational studies, vitamin D supplementation was effective in ameliorating PMS symptoms based upon findings from interventional studies.
いくつかの研究の中で、25OHビタミンD血中濃度とPMSには重要な関わりはなかったが、ビタミンD補充はPMS症状の改善に効果があった。

上の文章をかみくだいて書くと
>血中濃度ではよくわからなかったけど、
>とりあえずビタミンD摂っておくと
>PMSが改善するみたい。
てな感じでしょうか。

整体のお客さまにも
「冬に生理痛が悪化する」
とおっしゃる方がいました。

ビタミンDは、
ここのブログでも何度か触れています。
鮭やしいたけなど、食品からも摂取できますし、
太陽光を浴びると皮膚で合成されます。

冬は体が冷えるから、、、
なんて言われたりしますが、実は
太陽に当たってない→ビタミンD不足
もあるかも? と思いました。
冬季うつも、ビタミンDと関連あると言いますしね。

ビタミンB6

Efficacy of vitamin B-6 in the treatment of premenstrual syndrome: systematic review
PMS治療におけるビタミンB6の有効性
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC27878/

B6はセロトニン合成に関わるので、
うつやイライラが改善するかもしれない。

We conclude, therefore, that there is no rationale for giving daily doses of vitamin B-6 in excess of 100 mg. Such doses, and possibly doses of 50 mg/day, are likely to be of benefit in relieving premenstrual symptoms.
1日あたり50-100mgのB6摂取が、
PMSを緩和する可能性が高い。
ただし、100mg超えはやりすぎ(←ここは超意訳)。

B6は個人ごとの適量があるのを考えると、
毎日50mgってなかなか強烈な量です。
適量を見極めれば効くかもね、という所でしょうか。